新入社員の私が適応障害になるまで②ー生まれて初めての心療内科
こんにちは。適応障害で休職中のたまご豆腐です。
「新入社員の私が適応障害になるまで」の経緯の続きを書いていきます。
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初めての心療内科
彼氏に予約をしてもらって、生まれて初めて心療内科を訪れました。
病院に行けばなんとかなる、体調が良くなる、会社に行けるようになる、とその時は考えていました。
自分でコントロールできない体が怖くて、縋る思いでした。
病院は綺麗で静かなところでした。彼が色々と調べてくれていたそうです。本当に感謝しています。
私が行った時は、遅い時間だったので他に患者さんはいませんでした。*1
問診票を記入して渡すと、ほとんど待つことなく診察室に呼ばれました。
この時の私はいっぱいいっぱいで自分で上手く話せるか不安で、彼に付き添ってもらって診察室に入りました。
医師に言われた言葉
診察室に入り、症状など医師に聞かれたことをポツポツと話しました。
これまでの経緯をきちんと話せればよかったのですが、全然上手く話せませんでした。
話したくないこと、思い出したくないこと、思い出せないこと・・・頭がグルグルして思考停止状態でした。
そういったこともあって、どのような話をしたのか、正直よく覚えていません。
ただ、医師に、
「ここ(病院)に来た時には、すでに限界を超えてしまっている場合が多いんです」
と言われたことだけは、よく覚えています。その時に、ずっと張り詰めていた緊張の糸がぱちんと切れたのか涙がどんどん溢れてきました。
付き添ってくれていた彼の話も聞いた上で、医師には、しばらく会社を休んだほうがいいと言われました。
有給で何日か会社を休んでしまっていた私は、明日からどうにか会社に行けるように治してもらおうと思っていたので、すぐに会社を休むという決断を下すことができませんでした。溜まっている仕事や、迷惑をかけている職場の人の顔が頭に浮かびました。
また、お盆の時期に夏季休暇をとることをすでに決めていたので、それまではなんとか頑張りたい気持ちがありました。
その日は抗不安薬だけをもらって、とりあえず次週まで様子をみることになりました。
診察時間は、40分ほどでした。初診の場合は、だいたいこれくらいの時間をとるそうです。
「会社に行くか行かないかは、前の日には決めずに、朝起きて行けそうだったら行くようにしましょう」と医師に言われました。
先のことまで考えすぎて不安になってしまうと症状が悪化してしまうため、そのようなことを言われたのだと思います。
限界が来る
次の週は、薬を飲みながらなんとか仕事に行くことができました。
薬はほとんど効いた感じはしなかったのですが、大事な仕事もあったため、なんとか気合で一週間を乗り切りました。
出社時は、動悸と吐き気があり、職場に着いてからは相変わらず、胃痛に悩まされました。
会社の産業医との面談もすることになりました。
しかし、土曜日になって一気に体調が悪くなりました。
それまでは、休みの日はなんとか過ごせていたのですが、緊張の糸が切れたみたいです。
予約日より前に病院に行くことになりました。泣きながら受付で順番を待っていました。
そのまま診断書を書いてもらい、月曜日から仕事を休むことになりました。この時に、現在の頓服も処方してもらったと記憶しています。
診断書の診断名には「適応障害」と書かれました。
医師は「診断書を書くために病名を書かざるをえないから、書いています。病名にとらわれることはないですよ」と言っていました。
おそらく「適応障害」という名前に抵抗のある人も多いのだと思います。
こうして、社会人1年目にして休職生活が始まりました。
同じ症状を抱える方に伝えたいこと
限界を迎えてからでは遅い
まさか自分が心療内科にお世話になるとは思っていませんでした。
まだ体調が悪くなりかけの頃に、「仕事 つらい」と検索することがよくあって、体調を崩してしまった方のブログやネット記事を目にすることがありました。
そうするとどの記事にも「なるべく早く病院(精神科、心療内科)に行ったほうが良い」と書かれていました。
本当にそうなんだろうなぁとは漠然と思っていたのですが、当時の私は、「もし病院に行くとしても、生命保険に加入してから行こう」と思っていました。精神疾患に一度でもかかると保険に入れなくなるという噂を聞いていたので。
しかし保険に入る暇もないまま、あっという間に体調が悪くなりました。
病気になってからだと、判断力が落ちるのでそういうことを考える余裕もなくなるんです。
その上、いざ病院に行くと決めても、そこからのハードルも高いんですよね。これまで通院歴があるなら良いのですが、心療内科や精神科が初めてという方にとっては、抵抗感が大きい分、評判が良かったり自分に合う病院を探したい気持ちも強い。でも、通いやすさや口コミなど、色々な条件を考慮した上で、病院選びをする気力も体力も残っていない。
私の場合は、結局自分で何もできなくなるまで悪化して、彼氏に病院を決めてもらい連れて行ってもらいました。良い年して情けない…と思っていますが、あの時は本当に何もできる状況ではなかったので、彼には本当に感謝しています。
まわりの人に頼って欲しい
精神的に参ってしまっていて、この記事を読んでいらっしゃる方がいたら、どうか信頼できるまわりの方に頼ってみてください。
一人で考え込まずに、誰かに話すだけでだいぶ楽になるし、次にすべき指針が見えてきます。
そして一緒に病院を探してもらいましょう。できる間柄ならば、病院にも付き添ってもらえると心強いと思います。
余裕があれば、病院に行く前に、症状や経緯をまとめたメモみたいなものを持っていくと、医師に上手く伝えることができると思います。
何よりもまず早く病院へ
メンタルが不調にも関わらず、まわりに頼ることができない方に対しては、結局のところ他でさんざん言われているのと同じアドバイスになりますが、残った気力を振り絞って病院に行ってみてください。
誰にも頼れなくなっている時点で、かなり限界が近いと思います。
まずは行ってみて、心療内科や精神科に対する心のハードルを下げることが大事。その後、もしも合わなければ病院を変えてしまえばいいんです。
「病院に行くときには、すでに限界を超えてしまっている」というのは、本当にその通りなんだと思います。
適応障害や抑うつ症状で悩む方の心が少しでも軽くなりますように。
私が通っている心療内科について詳しく書いています。
*1:通院しはじめてから分かったのですが、病院にいらしてる患者さんは、はたから見ると元気そうにみえる方が多いです。男性より女性の方がやや多い印象で、年齢は20代から30代くらいまでの若い方をよく見ます。