彼氏、彼女が適応障害などの精神疾患になってしまったらどうすれば良い?
こんばんは。適応障害で療養中のたまご豆腐です。
ブログでも何度か書きましたが、私には適応障害を理解して支えてくれる彼氏がいます。
この記事では彼との関係を踏まえて、もしもお付き合いしている人が適応障害などの精神疾患になってしまったらどうすれば良いかということを、自分の経験をもとに書いていきたいと思います。*1*2
1.心療内科・精神科に連れて行く
パートナーが適応障害やうつ病っぽいな?と思ったら、まずはなるべく早めに病院に連れて行ってあげてください。
当人は判断力が落ちてしまい、自分の状況を客観的に理解できていないことが多いです。
そのまま無理をしつづけるとどんどん悪化してしまいます。
病院を探して、仕事の休みをとって、病院に行くというそれだけのことがなかなか一人ではできないこともあります。
一人で病院に行く体力や気力すらなくなっているのです。
もしお時間があれば、一緒に診察に付き添ってあげるととても安心すると思います。
かくいう私も、最初は彼に病院の予約を取ってもらって付き添ってもらいました。本当に感謝しています。
(ただし、診察室への同席は患者の許可が必要です!)
病院の選び方については、下の記事が参考になれば幸いです。
2.病気について正しい知識を得る
パートナーの病気について正しい知識を得るようにしてください。
思い込みや聞きかじりの知識で「薬は飲むな」「寝られないなら疲れるまで運動しろ」などと言われると辛いです。
心配して言ってくれているのだとしても、辛いです。
適応障害やうつ病などの精神疾患については、マンガやイラストが多いものなど分かりやすい本がたくさん出ています。
個人的には、細川貂々さんが書かれているものが読みやすくて分かりやすいと思います。
↓映画にもなった「ツレうつ」。読みやすいです。続編もあります。
↓うつ病だけでなく、適応障害やパニック障害などについても書かれていて参考になります。
薬のことなどどうしても気になることは、診察に同席させてもらってお医者様に直接聞くのも良いと思います。
3.なるべくいつも通り接する
適応障害になると、自分を許せなくなったり焦ったりして、絶望的な気持ちになります。
なので、大事な人から病人扱いをされてしまうと、さらに自己有能感が下がっていきます。
体調の悪い時は様子をみていてほしいですが、体調の良い時はなるべく今まで通りの態度で接してくれると嬉しいです。
心配しすぎて、行動を制限するのもほどほどにしてください。
また、適応障害のような精神疾患を抱えると人と会う頻度が少なくなってしまうことがあります。
友人にも気を遣われる気がして病気のことを打ち明けにくい、家族には心配をかけたくないので連絡しづらい、職場の人には病気を理解されず会えない…というような理由で人間関係が狭まってしまうのです。
実際、私も休職してしばらくは彼と家族以外の人には会わない日々が続いていました。
精神疾患を抱えると人の目がどうしても気になってしまうのです。
そんな時に、今までと変わらずに接してくれる彼氏の存在はとてもありがたかったです。
4.引きずらない
適応障害などの精神疾患を抱えると、体調が悪い時には、まるで今までとは全く違った様子を見せてしまいます。
人によっては、希死念慮を抱える人もいます。
パートナーのことを信頼していればしているほど「死にたい」などネガティブな言葉をぶつけてしまうことがあります。
そしてそのことに対して、罪悪感や申し訳なさを感じて余計自己嫌悪で死にたくなってしまうのです。
なので、体調が悪かった時のことはなるべく引きずらないでいてくれるとありがたいです。
私の彼氏は自分でも自負するくらい忘れっぽい性格なので、すごく助けられています。
おそらくですが、パートナーの発言をいちいち引きずっているとご自分がつぶれてしまうと思います。
5.外に連れ出してあげる
これはパートナーの症状が回復してきてからになると思います。
適応障害などで療養をしていると、家に引きこもりがちになってしまうことがあります。
しかし、体調が良くなってきているのにずっと閉じこもっていると、生活リズムも狂いますし体力も落ちてしまいます。
太陽の光を浴びたり運動をしたりすることは適応障害やうつ病の治療にとっても大切なことだそう。
調子の良い時を見計らって、外に連れ出してあげましょう。
あまり遠くに行かなくて構いません。
無理をさせるとまた体調が悪化してしまうので、丁寧に様子を見てあげてください。
あなたと一緒であれば、パートナーも安心して出かけられるはずです。
6.自分の健康に気をつける
個人的には、これが一番大切なことだと思っています。
最悪、1〜5まではできていなくても平気。なぜなら、あなたがそばにいてくれるだけで救われることはたくさんあるからです。
しかし、パートナーを支えているうちに、ご自分が無理をして体調を崩してしまったら元も子もありません。
どんなときでも、ご自身の体調を最優先にしてください。
精神疾患を抱えるパートナーと共依存関係になってしまうと本当に辛いです。
パートナーと良好な関係を保つためには、ある程度意識的に友人と過ごしたり趣味のための時間を作ったりすることが大切だと思います。
私の彼も、私のためにたくさんの時間を割いてくれていますが、飲み会には今までと変わらない頻度で参加しますし、新たな趣味も始めました。
彼が趣味にとても楽しそうに取り組んでいるのを見て、私も嬉しい気持ちになります。
もし一人で抱え込んでしまって辛い時には、事情を知っているパートナーの主治医に相談しても良いかもしれません。
あなたも愚痴を言ったり弱音を吐いたりしていいんです。
さいごに
どうしても支えられないと思ったら…
きっとこの記事を読んでくださっている方は、適応障害などの精神疾患をもつパートナーを支えたいと思っている心の優しい方が多いと思います。
でも、どうしてももう支えきれない、もう愛せない、と思ってしまうこともあると思います。
その時はすぐに別れ話をするのではなく、まず少し距離を置いてみましょう。
パートナーには「少し自分を見つめ直したい」と伝えてみれば良いと思います。
共依存関係に陥っている時には、一度お互いに冷静になることが大切です。
改めて、パートナーのこと、自分のこと、二人のことを考え直してみてください。
病気になったパートナーには変わってしまった部分もありますが、変わらない部分や新しく見つかった素敵な部分もあるはず。
距離を置いてみて、「やはりパートナーのことが好き」「一緒にいたい」と思えたらその気持ちを正直にパートナーに伝えましょう。
その時には、昔のパートナーに戻ってもらおうとするのではなく、新しい人と付き合っていくぐらいの気持ちで関係を再構築していきましょう。
あなたの幸せが周りの人の幸せにつながる
色々と考えた結果、別れる、という結論になっても大丈夫。誰もあなたを責めません。
パートナーのためにあなたの人生を犠牲にする必要はないのです。
一番大切なのは、あなたが幸せになること。
ご自分の気持ちに正直になり、あなたが本当に幸せだと思えることをしてください。
どうか一人で抱え込まず、使えるサービスは最大限利用して、周りの人にはたくさん頼っていってほしいなと思います。